まんだら 平成五年一月 六号
[まんだら H5.01]
元日、真名井の名水を掬(ク)みました。湧き水のそばに置いてあった数お々くのボトルをみておどろきました。
タダ(無料)だから勝手に利用してくれという訳です。
せっかくの好意だからと、一本利用させてもらったのだが、どうしても蓋ができない。
困ったもんだと少々不快な気になっていたとき、不器用なサマを見ていたらしい村(高井谷)の老人がきた。
軽自動車をおりて「こうするんですわ」と一言。 パチッ!と蓋をして「どうぞ」と去っていった。
嬉しい。
いや気味がいいと云ったらありませんでした。
あの人、生きるための平仄を合わせるというより、生きる達人とみました。
ボトルのタダをみて喜ぶサモシイ根性のこちらとは!なんとまあハズカシイッ。
まこと、見ごとな親切でありました。
古来、いい水のでる処、かならず善男善女があつまるときいています。 そこには自然と秩序が保たれ仏法が栄えるともいいます。
淀江廃寺といい、スバラシイあの文化財といい、もう当然と思いました。
元日、名水、人の親切。 そしてタダのボトルときたら「こらあ。春から縁起がいいわい」、とばかりガラニモナクそばの辻堂に座(イ)ます尊者に合掌しておきました。
いい心持になっての帰り道、淀江ではない大山町の唐山に叫びました。
大きな声で・・・・・・・
”ヒラケェー護摩ッ”
今年もよろしく
繁昌
